駿河路や 花橘も 茶のにをひ
                
                芭蕉

2010/02/20

玉露

「玉露」という茶種の名前を聞こえたら、誰にも「贅沢の日本茶」、「最高級のお茶」というようなイメージが浮かんでくる。それはそう、間違いなし。
でも、玉露の本当の味を味わったことある方々は確かに非常に少ない。

さて、玉露って何?
基本的に製法は煎茶とあまり変わらない。だったら、何が違うのか?
栽培。そう、違いは茶園に存じる。抹茶の原料である碾茶と同様に、玉露は覆下園で栽培されている。
予定の採取日の20日前から、茶園に覆いを掛けて、光を90%以上まで遮る。そうすると、光合成を抑制しながら、甘みの成分であるアミノ酸(テアニンなど)のポリフェノル(カテキンなど)への変化も抑制出来る。アミノ酸たっぷりの茶葉はとても甘みや旨みの多いお茶になる。

1835年に、茶商山本嘉兵衛によって発明されたとされるが、他の仮説もある。

大切なのは、その飲み方。
玉露とは、本の一滴だけを超小ぶりの湯呑みで飲みます。お茶のエスプレッソともいえる。そんな量で満足できないと思うかたもいると思うが、そんなことないよ。
ちゃんと淹れたら、玉露の甘い味の濃さには半端ない。長く口の中に残るし、4~5煎まで美味しく淹れられる。湯の量は少ない。茶葉の量はたっぷり。そのエキスを口に含んで、ゆっくり液体を舌のうえに転がすのは、玉露の楽しみ方。
そうっか!驚くべきポイントはもう一つある:1煎目の湯の温度。
上級玉露だと50度くらい!何のお茶よりも、玉露は甘みにアクセントをつけるので、あんなにぬるいお湯を使う。煎茶の説明に書いたとおりに、お湯が熱くなればなるほど、渋みの成分が浸出する。50度くらいだと、渋みや苦味の成分(カテキンやカフェイン等)が殆ど出ない。玉露の濃い甘みを楽しめる。アミノ酸は湯の温度にあまり関わらずとにかく浸出するからね。

上級玉露の3人分の淹れ方:

最初は、湯の量。60ccだけ!そして、湯の温度:50度というぬるいお湯を使おう!

湯を一回沸騰してから(カルキ臭を飛ばす為ね)、ポットに入れましょう。90度になる。
各極小ぶりの湯呑み(40ccの容量)の半分までにお湯を注ぎましょう。湯の量を測りながら、温度を80度まで下げる。次に、湯呑みのお湯を急須に入れて、温度が70度になる。最後に、湯冷ましへ移して、60度。数秒待てば、湯の温度は50度まで下がる。

その間、茶葉を急須に入れましょう。その量も半端ではない。10g、大匙2杯分。

冷ましたお湯を急須に入れて、2分待ちましょう。

 一煎目が浸出する途中、茶葉とお湯の割合の様子







最後に、回し注ぎをして、その高級なお茶を各湯呑みに注ぎましょう。
又、量は本当に少ないが、それをゆっくり口に含めて、転がしたりしながら、最高の味を楽しめる。

二煎目には、湯の温度を60度にして、浸出時間を1分にしたら良い。四煎目まで、こういう風に、段々温度を上げながら淹れたら、味の変化を楽しめる。

1 commentaire:

  1. Bonjour,
    Je prépare actuellement la publication en France d'un livre sur le thé au Japon. L'ouvrage présentera notamment des interviews de personnes travaillant dans l'univers du thé (producteurs, diffuseurs, maîtres de thé, etc ...). Votre parcours est extrêmement intéressant et je me demandais si vous accepteriez de répondre à quelques questions. Je connais la boutique où vous travaillez, mais n'ai pas eu le temps malheureusement de passer lors de mon dernier séjour au Japon.
    Si vous êtes d'accord pour entrer en contact avec moi, y a t-il moyen de vous contacter par e-mail?
    Bien cordialement

    RépondreSupprimer