駿河路や 花橘も 茶のにをひ
                
                芭蕉

2010/04/21

新茶2010 - 災害や鹿児島の絶品

大変久しぶりに、このブログへの書き込みの再開です。
申し訳ない.......なかなか時間がなくて、仏語のブログを重視したのです。

が、今は日本茶的に、一年に一番大事な時期が始まった。
新茶の時期!!!

毎年、新茶シーズンが鹿児島県の種子島や屋久島で3月下旬にスタートする。
あそこには、気候のお陰で、ド早稲種が栽培できる。くりたわせや日本一番早い品種である松寿など。

4月上旬には、鹿児島県の南九州や枕崎などの普通に早稲種が出てきます。ゆたかみどりはその代表になる。

そして、4月下旬には、宮崎県や特に静岡の平坦地の新茶の時期になる。九州の残りはその後、八十八夜ごろに出る。

5月上旬には、京都府や静岡県の山間の茶の番になる。
最後に、5月中旬を越えてから、埼玉県や新潟県の新茶がやっと収穫されている。
もはや、鹿児島県には、2番茶に時期が始まる。

上記のことは大体、毎年のパターンになる。しかし、読者がご存知のとおり、今年にはかなり異変があった。非常に寒い天候の影響がほぼ全国の茶園に大変な寒害・霜害を与えたのです。大変霜がおりて、その対策の為に設備されている扇風機やスプリンクラーが為にならなかった。かつてみたことのない規模の損害だそうだ。
結果的に、品質がさがり、静岡の新茶が一週間ぐらいおけれ、霜害が問題にならなかった鹿児島の新茶の価格は例年より、3割高くなった。

そうそう、鹿児島のお茶は天候の被害を受けなかったが、数ヶ月前から、桜島が噴火し続けて、灰が茶樹におりてきた。その場合、摘んだばかりの茶葉を蒸す前に、なんかデカイ洗濯機のような機械で、その茶葉の払わなければならない。製造されるお茶の品質には良くないらしい。
といいながら、幸い、今年の鹿児島の新茶の品質には、あまり影響を及ばなかったようだ。

丸山園の最初に出てきた新茶、知覧(南九州)のゆたかみどり品種や頴娃町(南九州)のさえみどり品種は両方共かなりのハイレベルのもの。
この二つの煎茶を詳しく見てみましょう。

左にはゆたかみどり、右にはさえみどり:
両方ともは深蒸しよりの中蒸し煎茶。それで、細かい茶が多いけど、細く撚れてある真っ直ぐな茶葉もある。色もちゃんと揃ってあって、綺麗な艶もある。全体的に色は立派な濃い緑になって、両方ともが結構に外観を誇る。(筆者の写真はいつもどおり大変悪い。ごめんね)
最終的に、その対決には、より素晴らしい色でゆたかみどりの方の勝ちになる。

外観はいいけど、実際に淹れてみましょう。
両方には、まったく同じ淹れ方で淹れた。
茶葉の5gに、70度のお湯を70cc。30秒。

最初は、水色。「みどり」っていう語句のついている品種の名前は、水色の優れた品種を表す。で、今回も、やっぱり水色のとても綺麗な煎茶を淹れられた。でも、案の定、さえみどりの方が綺麗。基本的に、さえみどりは優れた水色で有名。あさつゆ品種の遺伝がさえみどりの樹液にながれるわけ。

両方からも、繊細なグリーンで、スウィートな香りが漂ってくる。さー、飲んでみるしかないね!

とても鹿児島茶的な煎茶。濃い、甘い、味が長く口の中に残る。
ゆたかみどりは間違いなし一番濃厚で、圧倒的な甘味の持ち主だ。が、もしさえみどりもかなり濃くて、濃厚であれば、軽くて、繊細な渋味も味わさせる。全然いやな渋味だはなく、逆に、このさえみどりの味わいには、素晴らしい複雑な深さを感じる。完全に飽きのない新茶になる。

ゆたかみどりも、さえみどりも、大変良質な絶品だけど、決定的なポイントである味わいの麺から見ると、さえみどりの勝ちだ。まー、それはあくまでも筆者の嗜好に過ぎないがね。初心者には、ゆたかみどりの方は親しみやすいかもしれないが、さえみどりの方は奥が深いと思う。

さて、今週の月曜日に、静岡市場にいは、静岡茶の取引が始まった。こんな今年の大騒ぎから、どんなお茶が出てくるか?とにかく、今年、良質のものを買い取るには業者さん達がきっと厳しく争っていく。

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