間違いない、今年、茶園への霜害は厳しい。静岡茶は大変おくれる。でも、茶の木というものは丈夫なので、被害された一番茶の新芽が落ちても、木がすぐ回復し、また芽が出るようになる。その時点はまだ二番茶とは言えない、「一茶半」というそうです。
さて、前回は新茶前線について書いたが、今回ちょっと面白い新茶の事実について語りたいです。
「新茶」と「一番茶」なんて、何が違う?と思う方が大勢いると思います。実際は、何年か前に、同じ疑問に抱かれた。
「一番茶」は紅茶の世界にファーストフラッシュ(First Flush)と言われる春に行われている最初の収穫で出来たお茶を示す。次の収穫で出来たお茶は二番茶と言い、又その次は三番茶と言う。一番茶は一番良質なのです。
だったら、「新茶」ってなんだ?現在、新茶というのは、ほぼ唯のマーケティング的なネーミングです。4月から7月まで、一番茶は「新茶」として売られています。その時期が終わったら、普通の一番茶の煎茶として 売られています。現在の保存技術の影で、一年中新茶並みの新鮮な一番を楽しめる。
でも、勿論、新茶の時期にしか売らないお茶は沢山の茶屋の店頭に並ばれている。
しかし、保存技術が大変改良されたのは90年代の話です。だから、以前は新茶は本当に特別な存在でした。なぜかというと、一番茶といっても、保存が悪ければ品質がはやくも下がる。
また、当時、新茶にだけ火入れを殆ど通さない習慣があった。結果的に、とても青い香りのお茶が出来上がるが、水分量が多くて、全く保存出来ないお茶にもなる。従って、この習慣がなくなった。最近、「これは新茶の香りじゃねー」という文句がお客さんから出てくる。保存や品質を考えて、業者は十分にお茶から水分を飛ばし、昔のような新茶の香りがなくなった。でも、よく考えたら、「昔の新茶の香り」は別に新茶の香りではないわけ。この香りはただ水分量のまだ多い茶葉の香りなのです。二番茶に火入れを遠さなければ、同じような香りがでるのだが、二番茶って決して新茶じゃないのよ!
さて、丸山園には、鹿児島の新茶は次々と登場した。全てを紹介することには行けないが、予約のあさつゆ品種の新茶について話したいです。
あさつゆは煎茶用のもっとも古い品種の一つです。50年代に登録された。宇治種の実生から育成された。綺麗な水色、濃い甘味や独特な味わいが特徴。天然玉露と呼ばれている。
丸山園では、毎年鹿児島のあさつゆ新茶と同時に、裏メニューとして、他の商品が登場する。
熟成あさつゆ。 一年間、特別な保存状態に熟成された鹿児島のあさつゆです。
こういうことをやるようになった理由としては、長年のあさつゆのファンが最近の あさつゆの味わいがやさしくなって、昔のようなクセがなくなったので、満足出来なかった。熟成されたら、昔のようなあさつゆが出来上がるらしい。
どうでしょうか?
両方とも、深蒸煎茶で、細かいけど、艶があり、外観にはいうことはない。新茶の方は綺麗だけど。
70度のお湯で、新茶の方を40秒浸出させて、熟成の方は30秒(熟成の方は細かいから)。
最初は新茶の方:
水色が綺麗な鮮やかな緑色。本当に美しい色だけど、あさつゆにしては以外と薄い。
そして、渋味が全然なくて、甘味たっぷりの味わいです。あさつゆの独特な”枝豆のよう”な風味 もありながら、クセというほどではない。新鮮な感じがして、飲みやすい。
一方、熟成あさつゆの水色は深い濃い緑色で、立派なあさつゆらしい水色になる。そして味わいはね、今まで飲んだあさつゆと同じような風味があるけど、何倍も濃くて、強くて、深い。これは本当に昔のあさつゆの味だったら、長年のあさつゆのファンが最近のあさつゆは丸くて、柔らかすぎと思う理由が完全に理解できた!この味わいは他の品種にはない。この熟成あさつゆには誇るべき個性がある。
濃くて、変わった味のお茶の好きな方には大変おすすめ!
勿論、今年の新茶あさつゆもとても美味しいけど、やっぱり熟成の方には、ユニックなインパクトがある。
駿河路や 花橘も 茶のにをひ
芭蕉
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