駿河路や 花橘も 茶のにをひ
                
                芭蕉
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2010/05/07

ちょっと変わった鹿児島の新茶

天気がやっと晴れや春の気温に替えて、丈夫な植物である茶樹が回復する。
従って、静岡の新茶や次々と登場し始めた。とは言え、今日も、また、鹿児島産の新茶を紹介する。

志布志市の深蒸し煎茶
100g/1000円の商品にしては、かなりうまい。だけだったら、鹿児島の新茶を今まで十分に紹介したので、もう面白くない。本日の煎茶は他の特徴があるわけ。
やぶきた品種100%で生産されたお茶です。
さて、「やぶきた」は全国栽培面積の8割近くを占めている。だったら、このお茶には何が興味深いですかと読者が思うかもしれません。
鹿児島県はあさつゆ品種系の早稲種の王国なんです!特に、ゆたかみどり品種がメイン。鹿児島県は一番やぶきたを使わない都道府県です。ようは、やぶきた100%の鹿児島産煎茶を飲むことは稀だ。しかも、本日の新茶は本当に美味しいです。
外観はこの値段帯の深蒸し煎茶にしては結構綺麗だと思う。細かい葉があれば、ちゃんと細くよれた葉もあります。色は綺麗で、艶はある。
淹れてみたら(30sで十分)、水色はなかなか悪くない。さえみどり、ゆたかみどり、あさつゆ等で出来たお茶ほど綺麗な濃厚な緑色は出ないが、まー綺麗。
飲んでみましょうか。
なかなか美味しい。渋味と甘味のバランスがほど良くとれて、新茶らしい青い香りが漂ってくる。
飲みやすい。この間紹介した新茶(さえみどり、ゆたかみどりあさつゆ)の濃厚な甘味と違って、このやぶきたの甘味は大人しい。実際は、鹿児島茶のちょったしたクセのある甘い味わいの苦手の方には、この新茶は大変お勧め。静岡のお茶だと言われたら、驚かないほど、鹿児島らしくない。
この変わった特徴で、面白い新茶ですが、とにかく美味しい!

2010/05/01

新茶2010 - 香りの話やあさつゆ

間違いない、今年、茶園への霜害は厳しい。静岡茶は大変おくれる。でも、茶の木というものは丈夫なので、被害された一番茶の新芽が落ちても、木がすぐ回復し、また芽が出るようになる。その時点はまだ二番茶とは言えない、「一茶半」というそうです。

さて、前回は新茶前線について書いたが、今回ちょっと面白い新茶の事実について語りたいです。
「新茶」と「一番茶」なんて、何が違う?と思う方が大勢いると思います。実際は、何年か前に、同じ疑問に抱かれた。
「一番茶」は紅茶の世界にファーストフラッシュ(First Flush)と言われる春に行われている最初の収穫で出来たお茶を示す。次の収穫で出来たお茶は二番茶と言い、又その次は三番茶と言う。一番茶は一番良質なのです。
だったら、「新茶」ってなんだ?現在、新茶というのは、ほぼ唯のマーケティング的なネーミングです。4月から7月まで、一番茶は「新茶」として売られています。その時期が終わったら、普通の一番茶の煎茶として 売られています。現在の保存技術の影で、一年中新茶並みの新鮮な一番を楽しめる。
でも、勿論、新茶の時期にしか売らないお茶は沢山の茶屋の店頭に並ばれている。

しかし、保存技術が大変改良されたのは90年代の話です。だから、以前は新茶は本当に特別な存在でした。なぜかというと、一番茶といっても、保存が悪ければ品質がはやくも下がる。
また、当時、新茶にだけ火入れを殆ど通さない習慣があった。結果的に、とても青い香りのお茶が出来上がるが、水分量が多くて、全く保存出来ないお茶にもなる。従って、この習慣がなくなった。最近、「これは新茶の香りじゃねー」という文句がお客さんから出てくる。保存や品質を考えて、業者は十分にお茶から水分を飛ばし、昔のような新茶の香りがなくなった。でも、よく考えたら、「昔の新茶の香り」は別に新茶の香りではないわけ。この香りはただ水分量のまだ多い茶葉の香りなのです。二番茶に火入れを遠さなければ、同じような香りがでるのだが、二番茶って決して新茶じゃないのよ!

さて、丸山園には、鹿児島の新茶は次々と登場した。全てを紹介することには行けないが、予約のあさつゆ品種の新茶について話したいです。

あさつゆは煎茶用のもっとも古い品種の一つです。50年代に登録された。宇治種の実生から育成された。綺麗な水色、濃い甘味や独特な味わいが特徴。天然玉露と呼ばれている。
 丸山園では、毎年鹿児島のあさつゆ新茶と同時に、裏メニューとして、他の商品が登場する。
熟成あさつゆ。 一年間、特別な保存状態に熟成された鹿児島のあさつゆです。
こういうことをやるようになった理由としては、長年のあさつゆのファンが最近の あさつゆの味わいがやさしくなって、昔のようなクセがなくなったので、満足出来なかった。熟成されたら、昔のようなあさつゆが出来上がるらしい。
どうでしょうか?
 両方とも、深蒸煎茶で、細かいけど、艶があり、外観にはいうことはない。新茶の方は綺麗だけど。
70度のお湯で、新茶の方を40秒浸出させて、熟成の方は30秒(熟成の方は細かいから)。
最初は新茶の方:
水色が綺麗な鮮やかな緑色。本当に美しい色だけど、あさつゆにしては以外と薄い。
そして、渋味が全然なくて、甘味たっぷりの味わいです。あさつゆの独特な”枝豆のよう”な風味 もありながら、クセというほどではない。新鮮な感じがして、飲みやすい。
一方、熟成あさつゆの水色は深い濃い緑色で、立派なあさつゆらしい水色になる。そして味わいはね、今まで飲んだあさつゆと同じような風味があるけど、何倍も濃くて、強くて、深い。これは本当に昔のあさつゆの味だったら、長年のあさつゆのファンが最近のあさつゆは丸くて、柔らかすぎと思う理由が完全に理解できた!この味わいは他の品種にはない。この熟成あさつゆには誇るべき個性がある。
濃くて、変わった味のお茶の好きな方には大変おすすめ!
勿論、今年の新茶あさつゆもとても美味しいけど、やっぱり熟成の方には、ユニックなインパクトがある。

2010/04/21

新茶2010 - 災害や鹿児島の絶品

大変久しぶりに、このブログへの書き込みの再開です。
申し訳ない.......なかなか時間がなくて、仏語のブログを重視したのです。

が、今は日本茶的に、一年に一番大事な時期が始まった。
新茶の時期!!!

毎年、新茶シーズンが鹿児島県の種子島や屋久島で3月下旬にスタートする。
あそこには、気候のお陰で、ド早稲種が栽培できる。くりたわせや日本一番早い品種である松寿など。

4月上旬には、鹿児島県の南九州や枕崎などの普通に早稲種が出てきます。ゆたかみどりはその代表になる。

そして、4月下旬には、宮崎県や特に静岡の平坦地の新茶の時期になる。九州の残りはその後、八十八夜ごろに出る。

5月上旬には、京都府や静岡県の山間の茶の番になる。
最後に、5月中旬を越えてから、埼玉県や新潟県の新茶がやっと収穫されている。
もはや、鹿児島県には、2番茶に時期が始まる。

上記のことは大体、毎年のパターンになる。しかし、読者がご存知のとおり、今年にはかなり異変があった。非常に寒い天候の影響がほぼ全国の茶園に大変な寒害・霜害を与えたのです。大変霜がおりて、その対策の為に設備されている扇風機やスプリンクラーが為にならなかった。かつてみたことのない規模の損害だそうだ。
結果的に、品質がさがり、静岡の新茶が一週間ぐらいおけれ、霜害が問題にならなかった鹿児島の新茶の価格は例年より、3割高くなった。

そうそう、鹿児島のお茶は天候の被害を受けなかったが、数ヶ月前から、桜島が噴火し続けて、灰が茶樹におりてきた。その場合、摘んだばかりの茶葉を蒸す前に、なんかデカイ洗濯機のような機械で、その茶葉の払わなければならない。製造されるお茶の品質には良くないらしい。
といいながら、幸い、今年の鹿児島の新茶の品質には、あまり影響を及ばなかったようだ。

丸山園の最初に出てきた新茶、知覧(南九州)のゆたかみどり品種や頴娃町(南九州)のさえみどり品種は両方共かなりのハイレベルのもの。
この二つの煎茶を詳しく見てみましょう。

左にはゆたかみどり、右にはさえみどり:
両方ともは深蒸しよりの中蒸し煎茶。それで、細かい茶が多いけど、細く撚れてある真っ直ぐな茶葉もある。色もちゃんと揃ってあって、綺麗な艶もある。全体的に色は立派な濃い緑になって、両方ともが結構に外観を誇る。(筆者の写真はいつもどおり大変悪い。ごめんね)
最終的に、その対決には、より素晴らしい色でゆたかみどりの方の勝ちになる。

外観はいいけど、実際に淹れてみましょう。
両方には、まったく同じ淹れ方で淹れた。
茶葉の5gに、70度のお湯を70cc。30秒。

最初は、水色。「みどり」っていう語句のついている品種の名前は、水色の優れた品種を表す。で、今回も、やっぱり水色のとても綺麗な煎茶を淹れられた。でも、案の定、さえみどりの方が綺麗。基本的に、さえみどりは優れた水色で有名。あさつゆ品種の遺伝がさえみどりの樹液にながれるわけ。

両方からも、繊細なグリーンで、スウィートな香りが漂ってくる。さー、飲んでみるしかないね!

とても鹿児島茶的な煎茶。濃い、甘い、味が長く口の中に残る。
ゆたかみどりは間違いなし一番濃厚で、圧倒的な甘味の持ち主だ。が、もしさえみどりもかなり濃くて、濃厚であれば、軽くて、繊細な渋味も味わさせる。全然いやな渋味だはなく、逆に、このさえみどりの味わいには、素晴らしい複雑な深さを感じる。完全に飽きのない新茶になる。

ゆたかみどりも、さえみどりも、大変良質な絶品だけど、決定的なポイントである味わいの麺から見ると、さえみどりの勝ちだ。まー、それはあくまでも筆者の嗜好に過ぎないがね。初心者には、ゆたかみどりの方は親しみやすいかもしれないが、さえみどりの方は奥が深いと思う。

さて、今週の月曜日に、静岡市場にいは、静岡茶の取引が始まった。こんな今年の大騒ぎから、どんなお茶が出てくるか?とにかく、今年、良質のものを買い取るには業者さん達がきっと厳しく争っていく。